1
東京

日本

TOKYO


 日本の首都。東日本の中央に位置し,東京湾を望む。東京は日本の政治・経済・文化の中心地であり,沿岸部は京浜・京葉工業地帯に含まれる。さらに東京は世界に対する経済的な影響力が強く,環太平洋のハブとしての機能を有す。

2
ソウル
大韓民国



 大韓民国の首都。朝鮮半島の中部西岸寄り,プクハン山 ,ナムハン山 などに囲まれた盆地に位置する。画像中央を貫くハン (漢) 江に面し水陸交通の要地で早くから開けた。19世紀末からは外港インチョン(仁川) が開港し,ソウルを基点とする鉄道網の開通によって,国の交通,経済の中心地として発展。
3
ピヨンヤン(平壌)
朝鮮民主主義人民共和国



 朝鮮民主主義人民共和国の首都。朝鮮半島の北西部にある。テドン (大同) 江に面する交通の要地で,朝鮮半島最古の都市。人民共和国の成立後,1972年に首都となった。中心部では,モニュメント的な建築物や緑地公園などが数多く建設され,集合住宅群がたちならび,街路もゆったりと幅広く設定される計画的な都市建設がなされた。
4
ウランバートル
モンゴル


 モンゴルの首都。同国中部,ヘンティー山脈西部の盆地,トーラ川にのぞむ標高約1300mに位置する。モンゴルの政治・文化・産業・交通の中心地で,国内の主要な町と道路でむすばれ,ここ発の鉄道はシベリア鉄道や中国の鉄道と連絡している。
5
ペキン(北京)
中華人民共和国



 中国の首都。国の直轄市。市街の中心は天安門広場で,西を国会議事堂にあたる人民大会堂,東を中国革命歴史博物館が囲む。その北には元以降の皇城である紫禁城が故宮博物院となって公開されている。さらに南には中国の歴代皇帝が祭天の儀をおこなった天壇がある天壇公園が位置する。
6
タイペイ(台北)
台湾


 タイペイ(台北) 台湾最大の都市で、台湾の行政・経済・文化の中心。1949年以来、中国国民党政府(台湾国民政府)の所在地。行政院(政府)の直轄地。画像中央部の台北の中心部「城内」には蒋介石を記念した中正紀念堂公園がある。
7
マニラ
フィリピン


 フィリピンの首都。ルソン島のほぼ中央部,天然の良港マニラ湾の東岸にある。1975年マニラ市がケソンシティー市を含む近隣の3市13町と合併してメトロマニラとなった。古くから国際的な交易港としてさかえ,現在も、フィリピンの政治・経済・文化の中心地。
8
ハノイ
ベトナム社会主義共和国


 ベトナムの首都。同国北部,ホン川 (紅河) デルタの中心部にある。古くからトンキン地方の中心地で,11世紀初頭からは歴代王朝の首都として繁栄。市街地は,ホアンキエム,バディン,ドゥンダ,ハイバチュンの4地区からなる。最古かつもっとも人口の密集したホアンキエム地区はホン川沿いにある。
9
ビエンチャン
ラオス人民民主共和国

 ラオスの首都。同国中部西寄りにあり,タイとの国境をなすメコン川にのぞむ。古くからラオ族の中心地の一つで,1975年ラオス人民民主共和国の成立後単独の首都となった。市名は「白檀の木の城塞」の意。現在同国最大の都市で,商工業の中心地。
10
プノンペン
カンボジア王国

 カンボジアの首都。同国南部,メコン川とトンレサップ川の合流点近く,メコン川河口から約300km上流に位置する河港都市。市名は北部にある「ペン夫人の丘(プノン)」に由来する。早くから河川交通の要衝として開け,15世紀には北西のアンコールに代ってクメール王国の首都となった。政治,経済,文化の中心地。
11
バンコク
タイ王国

 タイの首都。タイ最大の都市で,政治・経済・文化の中心地。東南アジアにおける経済・流通の一大拠点でもある。チャオプラヤー川の河口から上流 35kmに位置する。同国人口の1割が集中する大都市である。観光地としても有名で,ワット・アルン (暁の寺) ,ワット・プラ・ケオ (エメラルド寺) ,ワット・ポー (涅槃寺) など著名な寺が多い。
12
クアラルンプール
マレーシア

 マレーシアの首都。マレー半島南西部,マラッカ海峡から 40km入ったクラン川とゴンバク川の合流点に位置する。マレーシアの経済・行政・文化の中心地。1957年マラヤ連邦独立とともに首都となり,74年周辺地域とともに連邦直轄区となった。
13
シンガポール
シンガポール共和国

 マレー半島南端にジョホール海峡をへだてて接する島国で都市国家。マレー半島と長堤でつながるシンガポール島と約50の小島から成る。中心市街地は南部のシンガポール海峡沿いにある。太平洋とインド洋を結ぶ交通の要衝にあるため,1819年にイギリス東インド会社の支配下に入ると,アジアにおける中継貿易地として急速に発展。1959年イギリスの自治州となり,63年マレーシア連邦結成に参加。NIESの中心国の1つ。
14
ジャカルタ
インドネシア共和国

 インドネシアの首都。ジャワ島北西部にあり,ジャカルタ湾に注ぐチリウン川下流の低平地を占める。市街は境界の明確な3つの地区からなる。北部のコタとよばれる旧市街はオランダ領時代の旧市街地で,商業中心地があり,コタ駅の周辺は銀行が多い。
15
ヤンゴン
ミヤンマー連邦

 旧称ラングーン Rangoon。ミャンマーの首都。イラワジ川デルタ東端ヤンゴン川とペグー川の合流点に位置する。古くから聖地ダゴンとして知られる。ヤンゴンは「戦いの終り」という意味。中心部は1952年の都市計画により建設された。ヤンゴン川河岸から北部に広がる碁盤目状の街区で,ミャンマーで最も美しいとされるスーレー・パゴダがある。
16
ダッカ
バングラデッシュ人民共和国

 バングラデシュの首都。人口密度が高く氾濫地域でもあるガンガー・ブラマプトラ・デルタのダレスワリ川の北側に位置する。商業,文化,工業の中心地。17世紀にはムガル帝国の行政中心地となり,交易の中心地として繁栄,1971年バングラデシュ独立により首都となった。旧市街地は商業地区で,ムガル帝国時代の砦ラールバーグ(1678) ,700以上のモスク,隊商宿などがある。
17
カトマンズ
ネパール王国

 ネパールの首都。ネパール中央部,バグマチ地方の南寄りに位置する。ヒマラヤ山脈の南,バグマティ川とビシュヌマティ川の流域に形成された肥沃なカトマンズ盆地にあり,標高は約1200m。ネパールではもっとも人口が多く,政治・経済・文化の中心になっている。市内には多くの宮殿や,仏教,ヒンドゥー教の寺院がある。
18
ニューデリー
インド

 インド北部にある中央政府の直轄地。ヤムナ川西岸に位置。1911年にデリーがカルカッタからの遷都先にえらばれたのをうけて,デリーの南側に建設された。デリー区,ニューデリー区,デリーカントンメントの3行政区に分れており,デリー区は旧市街が中心であるため通称オールドデリーと呼ばれる。ニューデリー区には連邦政府の役所が集中し,同国の首都となっており,整然とした街路網,ゆったりした緑地帯,公園の中に立法,行政,司法機関などのビルディングが立並ぶ。
19
イスラマバード
パキスタン・イスラム共和国

 パキスタンの首都。同国北東部ポトワル高原上の標高 450〜600mに位置する。1959年、当時の首都カラチにかわるパキスタンの新しい首都の建設候補地としてえらばれ、「イスラムの都市」を意味するイスラマバードと名づけられた。
20
カブール
アフガニスタン・イスラム国

 アフガニスタンの首都。カブール川にのぞみ,標高 1800mに位置する。経済と文化の中心地で,カイバー峠にもっとも近いことから,古代から戦略上重要な拠点だった。現在,国内大都市と幹線道路で結ばれるほか,北はトルクメニスタンなど,東はパキスタンと道路が通じている。 3000年以上の歴史をもつ古い都市で,インドの聖典『リグ・ヴェーダ』にも言及され,プトレマイオスの著書にも記述がある。
21
タシケント
ウズベキスタン共和国

 ウズベキスタンの首都。シルダリア支流チルチク川の右岸,標高 450〜480mの地にある。一帯では綿花や果実の栽培が盛ん。タシケントは産業、輸送の中心地で、中央アジア最大の都市である。現市名は11世紀頃より使われ,ウズベク語で「石の町」を意味する。
22
テヘラン
イラン・イスラム共和国

 イランの首都。エルブールズ山脈の南,標高約1200mに位置するイラン国内最大の都市。政治・経済・文化の中心。画像中央にはメヘラバード空港が位置し,東の市街地へ向かう入り口にはイラン建国2500年を記念して建てられたアザディタワーがそびえる。
23
バグダッド
イラク共和国

 イラクの首都。チグリス川中流河岸にのぞむ。ペルシア湾の河口から約 560km北西にさかのぼったところに位置し,イラクのほぼ中央にある。第2次世界大戦後は石油利権料の増加に伴って近代化が進み,商工業も発展した。イラクの政府官庁,銀行,病院などの近代的建物と,伝統的な生活様式が同居している。歴史的建造物には、現存する唯一のバグダッドの城壁門バーブ・アルワスターニがあり、現在は戦争博物館になっている。
24
リヤド
サウジアラビア王国

 サウジアラビアの首都で,同国最大の都市。アラビア半島中央部のナジド地方にあり,同国の商業・行政・教育の中心地で,ペルシャ湾岸をむすぶ鉄道、高速道路,国際空港などがある。石油と交通で発展,町の中心にある王宮,その他のアラビア風の建物は急速にコンクリート建築に変りつつある。政治,経済,教育の中心地で,王宮および各官庁,リヤード大学がある。
25
エルサレム
イスラエル国

 イスラエルの中央部に位置する古都で、地中海と死海の間,テルアビブヤフォの南東約90kmにある。ユダヤ教,キリスト教,イスラム教それぞれの聖地。エルサレムは紀元前4000年頃に築かれたといわれるが,前1000年頃ダビデ王により古代ユダヤ王国の聖都とされ,その後イエスの処刑と復活の地としてキリスト教の聖地となった。イスラエルは1950年以来,エルサレムを「首都」とさだめているが,国際的には承認されていない。
26
カイロ
エジプト・アラブ共和国


 エジプトの首都。アフリカ大陸最大の都市で1000年にわたるイスラム文化の中心地である。市街はナイル川の東岸にひろがっている。タハリール(解放)広場が新市街の中心で、近代的な建物の多いビジネス・官庁地区である。ナイル川沿いのコルニッヒドライブ地区には、高級ホテルや大使館が林立している。ビジネス・官庁地区の東には中世的な旧市街がひろがり、イスラム教のモスクや塔といりまじって住宅や小規模工場がたっている。ナイル川西岸のギーザには、スフィンクスをはじめ、さまざまなピラミッドがたちならんでいる。画像左側にはピラミッドの三角形の陰が確認できる。

27
チュニス
チュニジア共和国

 チュニジアの首都。地中海最古の都市の1つで,チュニス湾南西の旧外港ラグーレット港から10kmに位置し,運河で結ばれている。太古,リビア人によって建てられ,前 800年頃からフェニキア人の植民都市カルタゴの衛星都市となった。紀元前146年第3次ポエニ戦争でカルタゴとともに破壊されたが,ローマ皇帝治下に再建,繁栄した。カルタゴの遺跡は画像右の馬蹄状の潟付近である。町は湖にはさまれた地峡の高地に位置し,周囲を外壁がとりまくイスラム地区の旧市街と,ヨーロッパ地区の新市街にわかれている。
28
カサブランカ
モロッコ王国


 アフリカ大陸北西部、モロッコの中部にある港湾都市。大西洋に面した商工・都市で、モロッコ最大の都市。スペイン語で白い家を意味するカサブランカが市名の由来。港湾付近が旧市街で,元来アラブ系住民が住み,一部城壁に囲まれ,白壁の家々が迷路のような町並みをつくっている。現在モロッコの貿易量の約4分の3はこの港を経由。アメリカ映画「カサブランカ」は、第二次大戦中のこの町を舞台にしている。

29
ヨハネスブルグ
南アフリカ共和国

 南アフリカ共和国北東部にある同国最大の都市。1886年、ウィトウォーターズランド堆積(たいせき)盆地の下に世界最大の金の埋蔵量が発見されるや、「地上でもっとも裕福な土地」に変貌した。ヨハネスバーグはサハラ以南のアフリカ大陸で最大の大都市圏を形成している。その範囲はプレトリアから南のフェリーニヒング、スプリングズから西のクリューガーズドルプまで広がり、ヨハネスバーグがその中心となっている。
30
イスタンブール
トルコ共和国


 トルコ北西部,アジアとヨーロッパの両大陸にまたがり,両大陸を分けるボスポラス海峡とマルマラ海に面するトルコ最大の都市。ビザンチン帝国時代にはコンスタンチノープル (330〜1453) ,オスマン帝国となって現在の市名となった。 1923年までは首都であった。ヨーロッパ側の市街地は,各国公館,ホテル,レストラン,商店などが林立し,一方アジア側の旧市街には有名なブルーモスク,アヤソフィア大聖堂,トプカプ宮殿や,中東で最大の規模を誇るグランド・バザールなどギリシア,ローマ,オスマン帝国時代の繁栄を偲ばせる名所,旧跡が数多く残る。

31
アテネ
ギリシャ共和国

 ギリシアの首都。サロニコス湾に面するアッティカ平野にありパルネス山,ペンテリコン山,ヒュメットス山,アイガレオス山といった山々に囲まれ,西にキフィソス川,東にイリソス川が流れる。南西約8kmに外港ピレウス(ピレエフス)があり,他の周辺地域とともに大アテネを形成している。ギリシアの政治,経済,文化の中心地。市内にはパルテノン神殿をはじめ,ローマ時代,ビザンチン時代の遺跡や建築物が数多く保存され,観光業が重要な産業となっている。
32
キエフ
ウクライナ

 ウクライナの首都。デスナ川合流点の下流のドネプル川にのぞむ。ウクライナ最大の都市で、工業、輸送、文化の中心である。市街はドネプル川右岸の標高約 90mの丘陵を中心に発展したが,近年その対岸の低地にも住宅地が広がる。市は「ロシアの都市の母」といわれる古都で,9世紀には年代記にも登場している。教育,文化の中心地として,キエフ大学 (1834) をはじめとする多数の大学,研究所,博物館,劇場などの施設がある。またキエフ大聖堂(1037) ,キエボ・ペチェルスカヤ修道院 (11〜18世紀) など多くの保存建築物があり,内外の観光客の訪れる都市となっている。
33
モスクワ
ロシア連邦

 ロシア連邦の首都で同国最大の都市。モスクワ州の州都を兼ねる。ヨーロッパロシア中部にあり,オカ川支流モスクワ川にのぞむ。「ロシアの聖なる母」とよばれ、古くから経済・政治・文化の中心である。かつての城壁跡につくられた道路がクレムリン(城砦の意)を中心に同心円状にはしり、市をいくつかの区域に分割している。もっとも外側の区域は住宅地域で、その外をはしる環状自動車道が市の境界となっている。
34
サンクト・ペテルブルグ
ロシア連邦

 ロシア北西部,サンクトペテルブルグ州の州都。モスクワに次ぐロシア第2の都市。1914〜24年はペトログラードPetrograd,24〜91年はレニングラード Leningradと呼ばれた。バルト海,フィンランド湾の湾奥に流入するネバ川の河口三角州に位置する。ピョートル1世により西欧文化を取り入れるロシアの西の窓として計画的に建設された西欧風の市街は,放射状,同心円状の道路と高さのそろった建造物,川と運河にかかる多数の橋,赤色花崗岩による護岸設備などを備えるヨーロッパで最も美しい都市の1つで,冬宮(現エルミタージュ美術館) ,ミハイロフスキー宮殿 (現ロシア博物館) ,聖イサーク聖堂,ペトロパブロフスク聖堂など多くの歴史的建造物がある。
35
ローマ
イタリア共和国

 イタリアの首都。イタリア中西部,テベレ川にのぞみ,「七つの丘」を中心に発達。市内にはローマ・カトリック教会の中心バチカン市国があり、サン・ピエトロ大聖堂がそびえる。紀元前509年から後 476年までの9世紀もの間,ローマ共和国,ローマ帝国の首都として繁栄した。市街はテベレ川によりバチカンを含む西岸と東岸に分れる。東岸の旧市街は城郭で囲まれるが,現在はその外側に住宅,工業地区が発展している。旧市街のテベレ川寄りには古代ローマの遺跡が多い。ここにフォールム・ロマーヌム,パラチヌス丘,コロセウム,パンテオン,カラカラ帝の大浴場跡などがあり,その北側にコルソ通りなどの繁華街がある
36
パリ
フランス共和国


 フランス北部,パリ盆地の中心,セーヌ川とマルヌ川の合流点付近に位置する同国の首都。1市で1県 (ビルドパリ県) を構成し,20区に分かれる。モンマルトル,ショーモン,パッシー,ムードンなどのなだらかな丘陵が周囲を取巻く。セーヌ川の中島としてシテ,サンルイの2島があるが,シテ島はパリの発祥地であり,ここより放射状に市域が発展した。シテ島には最古の建造物であるノートル・ダム大聖堂(1163〜1345) が,セーヌ右岸には世界最大級の美術館として知られるルーブルや,シャンゼリゼ通り,凱旋門,オペラ座,など有名観光地がある。

37
ベルリン
ドイツ連邦共和国


 ドイツの首都 (1871〜1945,および 1990以降) で,ドイツ最大の都市。 北ドイツ平野の,エルベ川の支流シュプレー川とハーフェル川の合流点に位置し,多くの湖に囲まれている。第2次世界大戦後は東ベルリンと西ベルリンとに分かれ,東ベルリンは旧東ドイツの首都となり,西ベルリンは旧西ドイツの一州となっていた。中心街はブランデンブルク門から東へ延びるウンターデンリンデン通りで,クールフュルステンダム及びティールガルテン周辺は商業中心地区として知られる。シャルロッテンブルク宮殿,カイザー・ウィルヘルム記念聖堂,旧帝国国会議事堂,フィルハーモニックホールなどが有名。

38
ウィーン
オーストリア共和国


 オーストリアの首都。オーストリア最大の都市で,連邦を構成する州の一つでもある。国の総人口の約5分の一が集中している。オーストリア東部のドナウ盆地平野にあり,ヨーロッパの主要河川であるドナウ川の河港として,重要な位置を占めている。このドナウ川により市は南北に分けられる。中心部の旧市街は、かつては市壁で囲まれていた。市壁は1858年に撤去され,その跡にはリング大通りが建設され,道に沿って重要な建物やモニュメント,公園が作られた。ゴシック様式のシュテファン聖堂(13〜15世紀に再建)は旧市街の中心部に位置する。

39
ロンドン
イギリス

 イギリスの首都。イングランド南東部,テムズ川の河口より約60km上流の沿岸に位置する。「シティオブロンドン」あるいは「シティ」とよばれる地域を発祥の地として大きく発展した都市。シティのほか,周辺の32の区を含めたグレーターロンドンとなっている。グレーターロンドンのうち,シティおよび都心部の13区はインナーロンドンその外縁部の19区はアウターロンドンとよばれる。市名は橋頭集落の意ロンディニウムLondiniumに由来する。大英博物館,ウェストミンスター・アベイ,バッキンガム宮殿,ロンドン塔,国会議事堂,セント・ポール大聖堂,ナショナル・ギャラリー,ロンドン博物館など歴史的建造物が多い。
40
マドリード
スペイン

 スペインの首都。イベリア半島のほぼ中央,グアダラマ山脈の南麓,タホ川の支流マンサナレス川にのぞむ。1607年フェリペ3世によりスペインの正式の首都に定められた。スペインの行政,商業,文化の中心地。画像中央を南北に貫く通りは,カステリャーナ通りで,その南端には矩形のレティロ公園がある。この公園にはエル・グレコ,ゴヤなどの有名な絵画を展示するプラド美術館がある。その西側は観光の中心で,聖イシドロ大聖堂,プエルタデルソル(太陽門) などの歴史的建造物が,マンサナレス川に接するところにドン・キホーテの銅像が建つスペイン広場と王宮がある。
41
リスボン
ポルトガル共和国

 ポルトガルの首都。政治,経済の中心地。イベリア半島の最西端,テージョ川の右岸に位置する。テージョ川の三角江が自然の良港となり,大航海時代以降インド,ブラジル航路の玄関口として発展。 画像中央下には,1966年に架設されたテージョ川を渡る長大な吊橋サラザール橋(2.3km) がみえる。また画像中央の広大な緑地はフロレスタル・モンサンド公園で,その東が旧市街を含む中心地である。
42
バンクーバー
カナダ

 カナダ南西部、ブリティッシュコロンビア州南西部にある都市。太平洋岸の主要な港湾都市で、おもな工業は、木製品・金属製品・精製石油・食品加工・印刷など。大都市圏の人口は、トロント、モントリオールについでカナダ第3位である。 市内には公園も多く、市北部の半島部に位置するスタンリー公園には動物園や水族館があり、市民の憩いの場となっている。
43
ニューヨーク
アメリカ合衆国

 アメリカ合衆国ニューヨーク州南東端にある合衆国最大の人口をかかえた港湾都市。世界の商業・金融・文化の中心地のひとつ。クイーンズ、ブルックリン、スターテン島、ブロンクス、マンハッタンの5自治区からなる。ブロンクス区の大部分は本土にあるが、ほかの4区は島上にある。ブルックリン区とクイーンズ区はロングアイランドの西端部に、スターテン島区はスターテン島にある。マンハッタン区は大部分がマンハッタン島で占められ、ごく一部が本土にまたがっている。
44
ワシントンD.C.
アメリカ合衆国

 アメリカ合衆国東部,ポトマック川とアナコスティア川の合流点に位置する。合衆国の首都。連邦政府直轄のコロンビア特別区 District of Columbia(D. C.)と同一地域であるため,合わせてワシントンD.C.と呼ばれる。北〜南東をメリーランド州,南西をバージニア州と接する。18000年に正式に首都となった。市名は初代大統領G.ワシントンに由来する。画像中央に広がる長方形のオープンスペースはモールと呼ばれ,その東には連邦議会議事堂が,西にはリンカーン記念堂が,その北にホワイトハウスがある。
45
サンフランシスコ
アメリカ合衆国

 アメリカ合衆国カリフォルニア州中部にある太平洋岸の都市。サンフランシスコ湾入口にある半島の北端部に位置する港湾都市で、州北部の中心地である。西は太平洋、北はゴールデンゲート海峡、東はサンフランシスコ湾、南はサン・ブルーノ山地に接する。画像右上には,サンフランシスコとその北に位置するマリン郡をむすぶゴルデンゲートブリッジが見える。全長は2825m、中央支間の長さは1280m。日本では金門橋の名でよばれ、サンフランシスコのみならずカリフォルニア州全体のシンボルのひとつとして親しまれている。
46
ロサンゼルス
アメリカ合衆国

 アメリカ合衆国カリフォルニア州南西部にある商工業都市。太平洋に面し、ロサンゼルス川が市内を流れる。合衆国有数の大都市で、人口はニューヨーク市に次ぐ。高速道路網が発達しているが、渋滞やスモッグでも知られる。合衆国内における工業・商業・交通運輸業・金融業・国際貿易業の中心地のひとつであり、特に映画やテレビ産業、音楽のレコーディングなどでも有名である。画像中央上にはドジャースタジアムが確認できる。
47
メキシコシティ
メキシコ合衆国

 メキシコの首都。同国最大の都市。行政的には連邦直轄区をなす。メキシコ中部のアナワク高原にあり,標高約2300mに位置し,3方を3000m級の山々に囲まれる。周辺一帯はアナワクと呼ばれ,かつては湖沼地帯であったが,17世紀以降20世紀にいたるまで干拓が進められた。そのため,数m以上にも及ぶ著しい地盤沈下に悩んでいる。政治のほか,経済,文化,教育,交通,通信などのあらゆる分野の活動の大部分が市を中心としたこの大都市圏に集中しているが,同時に,住宅難,スラム街,大気汚染,交通渋帯,社会不安など多くの問題が生じている。
48
ブラジリア
ブラジル連邦共和国

 ブラジルの首都。同国中部,ゴイアス州南東部の標高約1000mの高原に位置する。行政的には連邦政府直轄の連邦区を構成している。1950年代に過密化していたリオデジャネイロから新首都として未開の地に新たに建設された。中心市街は飛行機形をなすように設計されており,機体の胴体にあたる部分に中央官庁が,両翼にアパートや各国の大使館がある。そして機体の先端部には三権(司法・立法・行政)広場や円形の大聖堂があり,パラナ川を堰きとめた人造湖に面している。
49
リオデジャネイロ
ブラジル連邦共和国


 ブラジル南東部のリオデジャネイロ州の州都。大西洋に面するブラジル第2の都市で,文化の中心地である。リオデジャネイロとはポルトガル語で「1月の川」の意味。略称リオ。リオの港の背後にはマンティケイラ山脈がそびえる。リオは1763年から1960年までブラジルの首都であったが,1960年代になって首都をブラジリアに,経済の中心的役割をサンパウロに譲った。画像中央はグアナバン湾,その入り口には岩山パンデアスカル(砂糖の山)がそびえる。画像下の白い浜はコパカバーナ海岸で世界屈指の美しい海岸と言われている。

50
ブエノスアイレス
アルゼンチン共和国


 アルゼンチンの首都。同国中東部の大西洋岸,ラプラタ川の南西岸に位置する。アルゼンチン最大の都市で,政治・経済・文化の中心地。人口は全土の約3分の1を占める。ブエノスアイレス州の北東部にあるが,行政的には州に属さず,連邦政府直轄のブエノスアイレス連邦区となっている。 画像の右,港周辺が最初の定住がはじめられた場所で,ここから半月状に都市が拡大していった。

51
サンティアゴ
チリ共和国


 チリの首都。同国中部,太平洋岸から約100km内陸にあり,マポチョ川がながれる標高520mの沖積平野に位置し、西の海岸山脈,東のアンデス山脈,北のチャカブコ山脈に囲まれた高原に位置する。チリ最大の都市で,商工業,交通文化の中心地。1818年のチリ独立に伴ってその首都とされてから本格的に発展しはじめた。現在チリ総人口の3分の1以上が集中する大都市となっており,他の諸都市との間に経済的にも文化的にも著しい格差が生じている。

52
キャンベラ
オーストラリア連邦


 オーストラリアの首都。同国南東部,オーストラリアンキャピタルテリトリー(連邦政府直轄地区) にある。モロングロ川 (マランビジー川の支流) の沿岸に位置し,人造湖のバーリーグリフィン湖を取り囲む。1908年に連邦首都の建設地に選定され,13年に建設が始まり,27年に正式に連邦首都となった。画像の中央の円形の街路はステートサークルと呼ばれ,その中心に新連邦議事堂がある。オーストラリア国立大学はじめ高等教育機関のほか,国立美術館,各種研究機関が立地する。人造湖は水上レクリエーションに利用される。