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アフリカ北西部,中央モーリタニアのサハラ砂漠西端にあるリチャット構造は,直径が約38kmにも及ぶ巨大な環状構造です。
当初,リチャット構造はインパクト・クレータと考えられていましたが,特有の鉱物が存在しないこと,直径に比べて深さが浅いことなどから,ドーム構造であると考えられています。地下深くから上がってきたマグマが,地層を押しのけ,その後表面が浸食を受けて,現在のような地形になったものと思われます。ドームの周縁部は浸食に強い岩石(珪岩)で構成されており,周囲から100m程度の高さを持っています。
画像の上部に見られるように,リチャット構造の北にはサハラ砂漠のマクテール砂丘が広がっています。
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