この講義では,いよいよコンピュータを使って衛星画像を見てみます。

今回使うデータは,日本が作った世界に誇る最新の地球観測センサASTER(アスター)が撮影したわたしたちの町の画像です。ASTERは,1999年12月に打ち上げられたNASAの地球観測衛星Terra(テラ)に搭載されているセンサで,高度700kmの宇宙から毎日膨大な数の画像を撮影して地上に送っています。

地球観測衛星Terra
ASTER(組み立て工場にて)

ASTERは14もの異なる波長で地球からの光を観測しています。

今回使うデータは,私たちが緑と感じる波長の光(バンド1),私たちが赤と感じる波長の光(バンド2),赤よりも波長が長くて私たちには見えない近赤外線の光(バンド3),の3つの波長の光を組み合わせた画像です。

◆目的

  • コンピュータで画像を扱う基本操作を学びます。
  • 画像が座標とRGB値を持っていることを理解します。
  • 衛星画像では地表物がどのように見えるのかを確認します。

◆用意するもの

筆記用具以外は先生が用意します。
  • PCプロジェクタ(先生用)
  • コンピュータ(先生用と生徒用)
  • 画像処理ソフトGIMP(ギンプ)
  • ASTERの画像
  • 地域の地図
  • 筆記用具(各自で用意)