第1回:色の識別―補足説明
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準備
用意するものは以下のとおりです。
- 暗い部屋
- PCプロジェクタ
- パソコン(先生用)
- パワーポイントとrgb.pptファイル
- いろいろな色の物体が入った箱A1つ。
- いろいろな色の色紙が入った箱B1つ。
- 表Aと表B(生徒数分)
- 筆記用具(生徒が用意)
表AはワードファイルST1TAB1.DOC,表BはワードファイルST1TAB2.DOCです。それぞれ開いて生徒数分,印刷してください。箱Aと6つの物体,箱Bと6枚の色紙を用意してください。物体はおもちゃや果物,服,タオルなど,何でも構いません。各物体にはタグ等で番号を付けてください。色紙は直接マジックで番号を書いていただければよいかと思います。
3色の光の出し方
本教材では,パソコンとPCプロジェクタを使って3色(赤,緑,青)の光を照射します。具体的には,CD-Rに含まれているパワーポイントのファイルrgb.pptを使います。このファイルは赤,緑,青に塗られた3ページから成ります。先生のパソコン上で開いた後,スライドショーでご覧下さい。これをPCプロジェクタで投影すれば,各色の光をきれいに出すことができます。
もし,パワーポイントが無かったり,PCプロジェクタを使える環境ではない場合には,スライドプロジェクタとセロハンを組み合わせても構いません。ただし,パワーポイントを使う場合と比べると,理想的な色は出にくいと思われます。
3色の光をどのように照らすか
最初の箱A(6つのものが入った箱)の場合は,机もしくは床の上に6つのものを適当に並べ,これにPCプロジェクタによる光を照射します。生徒たちにはすぐ近くで各物体を観察させてください。なお,暗い状況下で表に記入させるのは難しいかも知れません。その際には,この実験では物体の真の色を生徒が知っていても良いので,各色の照射後,部屋を明るくしてメモを取らせても構いません。
一方,色紙を使った実験では,生徒に真の色を推定させる必要があるので,メモを取らせる際に部屋を明るくする場合でも,生徒に色紙を見せないように工夫をしてください。なお,色紙の場合には黒板に磁石で付けても構いません。この方が生徒には見やすく,プロジェクタの光も当てやすいと思われます。この場合には,例えば赤の実験を行った後,紙を一度はずして部屋を明るくし,メモを取らせ,再び部屋を暗くして紙を先ほどと同じように付けて緑の実験を行う,といった手順で良いと思います。
代表的な色におけるRGBの割合
物体と色紙の6つの色は,黒,赤,緑,青,黄,ピンク,水色,白などから選ぶと分かりやすくて良いと思います。以下,これらの色におけるRGBの強さを示します。教材では3レベルに分ける,となっていますが,これらはそれぞれ2レベルで表現できる色です。ですので,生徒にも無理に3レベルに分けなくても構わない旨ご指導ください。
色 | 赤の強さ |
緑の強さ | 青の強さ |
| 1 | 1 | 1 |
| 3 | 1 | 1 |
| 1 | 3 | 1 |
| 1 | 1 | 3 |
| 3 | 3 | 1 |
| 3 | 1 | 3 |
| 1 | 3 | 3 |
| 3 | 3 | 3 |
なお,中位レベル2も使うと,例えば次のような色を表現できます。
色 | 赤の強さ |
緑の強さ | 青の強さ |
| 2 | 2 | 2 |
| 3 | 2 | 1 |
| 3 | 1 | 2 |
| 2 | 1 | 3 |
| 2 | 3 | 1 |
| 1 | 2 | 3 |
| 1 | 3 | 2 |
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