第2回:宇宙から見たわたしたちの町―補足説明
[戻る]
準備
用意するものは以下のとおりです。
- PCプロジェクタ(先生用)
- コンピュータ(先生用と生徒用)
- 画像処理ソフトGIMP(ギンプ)
- ASTERの画像
- 地域の地図
- 表
- 筆記用具(生徒が用意)
表はワードファイルST2TAB.DOCです。これを生徒数分,印刷してください。
GIMPの用意
付録CD-R内にGIMP-JA9.EXEがあります。各生徒のパソコンにコピーし,ダブルクリックしてインストールを実行してください。インストール中,環境を設定する箇所が幾つかありますが,分からなかったら大抵は「続ける」を選んで構いません。モニタ解像度の設定については「測定」をしてみるか,72dpiなどを選んでおけば,問題なく動くと思います。
なお,初期設定では,「今日の技」が起動時に毎回開きますが,これを無効にするには「次回GIMP起動時にも技を見せる」のチェックを外すだけです。また,初期設定では道具箱ウィンドウ以外にも幾つかのウィンドウが出るようになっていると思いますが,たくさんウィンドウがあるとゴチャゴチャするので,道具箱ウィンドウ以外を閉じて一度終了します。すると,次回起動時には,道具箱ウィンドウのみが出るようになります。これはGIMPが前回のウィンドウ環境を覚えているためです(この機能をオフにすることもできます)。
ASTERデータについて
ERSDACから配布される通常のASTERデータは,HDFというフォーマットです。このフォーマットは観測データやさまざまな付随データを階層的にパッケージングできるものですが,本教材では扱いを容易にするため,汎用画像フォーマット(JPEGやTIFF)を利用します。GIMPはHDFファイルを開くことはできませんが,大抵の汎用画像フォーマットを開くことができます(ただし,GIFはライセンスを受ける必要があるので,サポートされていません)。
ASTERデータは,各生徒のパソコンのハードディスクにあらかじめコピーしておき,授業の中で画像の開き方を説明してください。PCプロジェクタを使って説明するとわかりやすいと思います。また,例えばCドライブの最上位にASTERというフォルダを用意して,その中に画像ファイルを置くなど,開きやすい位置にファイルを置くと良いと思います。
画像の座標と値
画像は画素が二次元に並んだもので,各画素には値と座標があります。各画素の値は整数値または実数値で表され(多くの場合は整数値),グレースケール画像(モノクロ画像)の場合は1つの値,カラー画像の場合はR,G,Bの3つの値を持ちます。座標は整数で表され,画像の左上隅が原点で(0,0),そして右に行くほどx座標が大きく,下に行くほどy座標が大きくなります。
異なるRGBを割り当てた画像の作り方
ひとくちメモに色の割り当て方を変えた3枚の画像があります。これはGIMPでは以下の手順で作ることができます。
- カラー画像をチャンネル分解して,3枚のモノクロ画像を取り出します(第3回の3/7をご参照ください)。
- 分解した画像上で右クリックしてメニューウィンドウを出し,[画像]→[モード]→[画像合成..]を実行します。
- RGB画像合成というウィンドウが出るので,ここでRGBのそれぞれに割り当てるモノクロ画像を指定します。
- RGBの割り当てを変えたカラー画像が表示されます。
[戻る]