ASTERデータで見るチュニスとカルタゴ、チュニジア共和国
ASTER VNIR Level 1B  RGB=321
2001/3/12撮影

 チュニジア共和国の首都チュニスとカルタゴ。
 中央部のチュニス湖の西岸にチュニス(旧市街メディナ)が、その北東のチュニス湾に沿ってカルタゴ(馬蹄状の古代カルタゴ軍港が認められる)が位置する。

 カルタゴは紀元前9世紀にフェニキア人により建国された貿易都市国家で、長い間地中海の諸国と島々を支配した。
 チュニスは地中海最古の都市のひとつで、太古リビア人によって造られ、カルタゴの衛星都市となり栄えた。
 その後、ローマ帝国との間で戦争を繰り返し、紀元前146年の第三次ポエニ戦争で敗れカルタゴ、チュニスとも徹底的に破壊され消滅した。  この戦争で中心となったカルタゴのハンニバル将軍、ローマ帝国のスキピオ・アフリカヌス皇帝とも名将として有名である。

 ローマ属州時代のカルタゴ遺跡は1979年に世界遺産として登録された。