エリトリアの鉱脈を探せ

ABEイニシアチブというJICAの奨学金制度を用いて多くの優秀なアフリカ人が日本の大学人に留学しています。機構ではこれまで、80名以上の留学生を短期インターンシップ制として受け入れてきました。その中で、特に優秀な学生については、大学院修了時にインターンシップ生として3か月程度受け入れ、衛星データやGISデータを用いて彼らの専門性の向上と国際協力を行っています。

エリトリア出身のGirmayさんは、島根大学で地質学を専攻しました。
名前: Girmay
出身: エリトリア
期間: 2020年12月 – 2021年3月

機構でのインターンシップはこれまでの長期インターンシップと異なりました。COVID-19の世界的なパンデミックにより、Girmayさんも日本国内の移動が制限され東京に来ることができませんでした。このため、Girmayさんのインターンシップは完全オンラインで実施しました。

機構でのインターンシップ期間中、Girmayさんは衛星データを活用してエリトリアの銅など重金属鉱山の有望地域の絞り込みを行いました。短波長赤外による観測ができるASTERなどを活用することで、鉱山有望地域特有の地質的特徴を探すことができます。3か月間におよぶ解析の末、エリトリア全地域のフォルスカラーマップを作成し、鉱山有望地域の絞り込みを行いました。

インターンシップの成果は在日エリトリア大使にもオンラインで報告しました。日本とエリトリアの将来的な協業も視野に今後活動を進めていきます。

在日エリトリア大使への報告会。報告会にはJOGMECボツワナリモートセンシングセンターとJICAからもご参加いただきました。