2.土地調査の歴史
 みなさんには土地調査と聞いてあまりなじみがないかもしれませんが,実はわが国の土地調査は7世紀から行われています。次に挙げる調査名(又は法律名)のほとんどは「歴史」の授業の中で聞いたことがあると思います。歴史の復習を兼ねて,土地調査の歴史をおさらいしてみましょう。



班田収授の法(7世紀)

 大化の改新(645年)で定められた「改新の詔」(646年)において導入された、唐(当時の中国)の均田制にならった制度(日本書紀より)。この班田収授の法で田を分ける時に、「田図」という地図が作られました。

(参考文献:http://tochi.mlit.go.jp/home/c_frame.htm)

太閤検地(15世紀)
 戦国時代の武将である豊臣秀吉 (1538〜1598年)は 、 全国統一を成し遂げたのち、農民の田畑について、一筆ごとに広さを測り、土地の石高などを定める「太閤検地」を行いました。これが統一的な方法によって全国規模で行われた日本で最初の土地調査です。
(参考文献:http://tochi.mlit.go.jp/home/c_frame.htm)

地租改正(19世紀,明治時代)
 地租改正とは、明治政府が行ったもので、地券を発行して近代的意味の所有権を確定し、これに納税義務を課し、課税基準を従来の収穫量から地価(土地の価格)に改め、従来の物納を全廃し金納にするというものでした。この地租改正でできた地図が、現在の「公図」の基本になっています。
(参考文献:http://tochi.mlit.go.jp/home/c_frame.htm)


地籍調査開始(昭和26年〜現在)
  戦後の日本経済を再建するためには、国土資源の高度利用が不可欠なものとなりました。そのために、国土の実態を正確に把握することが強く求められました。現在の地籍調査は、このような背景から昭和26年に制定された「国土調査法」に基づき実施されています。
(参考文献:http://www.pref.fukushima.jp/noukei/kokudo1/kokuchou100.html#topics)